2025.07.04

2025年度第1回Boot Camp 開催報告

2025年度第1回Boot Camp 開催報告

6月9日、10日に1泊2日で、2025年度第1回目となるBoot Campを岐阜県ひるがの高原にて開催しました。名古屋大学、岐阜大学から、本事業の採択学生(RESEARDENT)130名と、企画・運営面でサポートを行った15名の高貢献RESEARDENT、教職員14名が参加しました。Boot Campの目的は、異なる研究分野の学生たちが寝食を共にしながら、互いの研究や、融合研究の可能性について積極的に議論を行うことにより、イベント終了後も継続的な交流と連携が生まれ、将来的には融合研究や共同研究のきっかけとなることを目指すものです。

 

あいにくの雨天となりましたが、異分野の学生たちは混成グループを組み、「チームメンバーの専門性を活かした融合研究のアイディア創出」というチャレンジングなテーマに取り組みました。本活動は、最終的なアウトプットのみならず、どのようにアイディアを生み出したか、どのようにメンバーそれぞれの専門性や経験と関連づけたか、そしてそれらを効果的に伝えられたか等、プロセス重視の設計となっています。また、学生の主体性を尊重するという理念のもと、15名の高貢献RESEARDENT学生が企画段階から関わり、当日もメンターとして参加し、運営全体およびグループディスカッションを積極的にサポートしました。

実施後のアンケート結果では、全体に対する満足度は73%(「大変満足」及び「満足」)、グループ内交流については89%が「大変有意義」「有意義」と回答しました。また、63%の学生が「自身のグループ内の専門性のバランスに満足した」と回答し、普段交流のない研究科とのディスカッションを通して新たな視野を広げることができました。他のグループとの交流機会は2回あり、満足度はそれぞれ72%、61%でした。さらに、次年度のBoot Campで高貢献RESEARDENTとして運営をサポートしたいと回答した学生は50%にのぼりました。また、「今回のブートキャンプを通して、将来融合研究や共同研究をしたいと思う学生に出会えたか」という問いに対し、38%から「出会えた」という回答を得ました。今後の活動に期待したいと思います。これらの結果から、本ブートキャンプは昨年に引き続き一定の成功を収められました。

(アンケートのコメントの抜粋)
 今回のブートキャンプを通じて、専門分野の枠を超えた交流の重要性を改めて実感しました。異なる視点からの意見や考え方を取り入れることで、自分の研究にも新たな視野が広がると感じました。
 様々な属性(年齢や研究科など)の方々と交流することができたことは貴重な経験でした。
 それぞれの専門性が確立されているなかで、各自が持っている専門性やスキルを分解して、チームとして再構築する経験が新鮮で良かった。
 It was a great pleasure to meet other fellow RESEARDENT. I learned new things from them, not only about their research but also about their culture. I also made new friends and last but not the least, our group won the Best Presentation Award!!! That was a really proud moment for all of our group members. Overall, it was a memorable journey for me which I will cherish all my life.
 I enjoyed communicating with other researchers from different fields and the process of collaboration to design a research.

Boot Campの次回開催は、11月の予定です。

文責 学術上席専門職 寺澤ますみ
アンケート、報告書担当RESEARDENT:SENANAYAKE Silumin, 黄山(Shan HUANG),梅基陸平

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