第10回『企業と博士人材の交流会』開催報告

第10回の『企業と博士人材の交流会』を盛況の内に終えることができました。
開催期間は2020年8月~9月。今回はCOVID-19の状況を鑑み、オンラインで開催しました。
2020年度のご報告(PDF)

参加人数

【企業】
  32社(103名 延べ843名) 参加企業名はこちらから

【博士人材:ポストドクター・博士課程後期学生】

  75名 ※うち名古屋大学所属者は63名(84%)

【学生オブザーバー:名古屋大学の博士前期課程学生】
  20名 
  ※交流セッション【企業編】のみ参加

▶参加した博士人材について

■所属

■学年

■所属研究科

プログラム

1.PRセッション(8月~9月)-企業と博士人材のPRサイト

本イベントのために新たに作成した「企業と博士人材のPRサイト」に、企業と博士人材それぞれがPR資料を掲載し、相互に閲覧しました。

博士人材にとっては、自身の研究と人材や強みをアピールする場となり、企業にとっては、自社をアピールし、博士人材への期待を伝える場となりました。

2.Web交流セッション(9月)-Zoom

2-1.Web交流の場【博士人材編】(9月1日~4日)

Zoomミーティングで、博士75名が順に取り組んでいる研究の価値や概要、さらに自身の強み等をアピールしました。
研究内容や人材について、ご参加いただいた企業の皆さまからの質問に答えたり、研究の事業展開の可能性等、プレゼン内容に対して、企業の皆さまからのアドバイスいただきました。

2-2.Web交流の場【企業材編】(9月8日~11日)

Zoomミーティングで、企業32社が順に自社をアピールしました。
プレゼンの中で、博士への期待や、自社での博士の活躍状況をお伝えいただきました。インターンシップや求人情報を公開していただいた企業もありました。
博士たちにとっては、採用面接以外の場で企業の方と直接お話ができる貴重な機会になりました。また、自分の研究分野からは想定外の、新たな企業との出会いの場にもなりました。

参加者の声

■博士人材の声

 今まで関心がなかった企業(専門性が生かせないと思っていた企業)でも、幅広い専門分野を持った学生を必要としていることを知り驚いたとともに、就活する上で業種や業界を狭める必要がないことを学びました。

 化学・工学系のイメージが強かった企業においても、生物系実験スキルを用いた研究開発が行われていると知り、進路選択における視野が広がりました。

 動画やHPで見るよりも、実際どういう職場で働いているかイメージがつきやすく、企業によっては雰囲気も伝わってきた。

 私は認知科学・心理学を専攻しているので、ほとんど接点がないと考えていたメーカーの企業が「感性工学を利用して製品やサービスの満足度向上を目指している」と仰っているのを聞き、そこから接点を作ることができました。

 毎年この時期は野外調査期間で名古屋にいないため、ウェブ開催は大変ありがたかったです。

 研究室の先輩と同じような企業に就職するんだろうなぁ、となんとなく考えている方こそ、参加をお勧めします。ここには様々な企業が様々な求めたい人材を考えて参加されています。
私も交流会参加前は、先輩方が行ったような企業を多く見ていましたが、本当にここがいいのだろうか?と思うこともありました。しかし、交流会をきっかけに、先輩が行った実績のない業界で「ここがいい!」と思える企業を見つけ、内定を頂くことができました。
自分の心の声に正直に、様々な企業を知ることをお勧めします。

■企業の方の声

 自分で考え何をやりたいかを明確に表現できる学生様が多い印象を受けました。い人材はもちろん、幅広い領域に強みを持つ学生もおり、バランスがよかった。

 今回は、事前に参加される学生様の確認ができたため、ピンポイントで確認することが出来ました。

 様々な可能性を秘めている人材に出会えました!

 自身の専攻だけでなく様々なことに関心を持っており、専門性とその専門性を別分野に応用するという、弊社が博士人財に求める能力、志を持っている学生さんが多かったと感じました。

 当社の専門分野は異なるものの、非常に優秀で活発な人材に会えました。

 オンラインという形態にもかかわらず、様々な工夫を凝らしたプレゼンや、積極的な質問の姿勢など、非常に優秀な博士人材の皆様にお会いすることができました。

 期待していた通り熱意をもって研究に取り組んでいる学生が多かったように感じました。

 毎回参加させていただいていますが、教育レベルの高さ、研究プロセス、発表の明確さは期待通りです。

 本イベントのWEB化、大変困難を極めたと思いますが、スムーズな運営を実施いただきありがとうございました。