今世界では、社会に新たなイノベーションを起こす人材として、博士号取得者をこれまで以上に必要とし、養成しています。その中で、我が国は、先進国の中でほぼ唯一、博士人材が減少しています。これは、日本の企業が求める人材と、大学が養成する従来の博士人材の間にミスマッチが生じているからに他なりません。
名古屋大学では、博士課程を修了した学生を、従来の大学や研究機関で働く研究者に養成するだけでなく、社会のさまざまな場面で活躍する人材とすべく、2017 年、博士課程教育推進機構を立ち上げました。機構では、博士課程の学生に社会に通用するためのさまざまなスキルを提供するとともに、キャリアサポートも強力に行っています。
一方で、本学は、文部科学省の大型教育研究プロジェクトを次々と獲得、それらをテコに大学院教育の改革に努めて参りました。特に、2011 年度から始まった博士課程教育リーディングプログラムは、7年間にわたって博士課程教育の改革のために多額の資金を投入する、というもので、名古屋大学では6つのプログラムが採択され、その活動に対して高い評価を受けてきました。さらに、2018 年度から開始された卓越大学院プログラムでも、4つのプログラムが採択され、活動しています。また、2021 年には科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業及び次世代研究者挑戦的研究プログラムが開始されました。博士人材を社会のあらゆる場面で活躍する次世代リーダーになるよう育てる、という理念に基づいた各プログラムの優れた成果を、名古屋大学全体の博士課程教育に広げる役割を担うのも、博士課程教育推進機構になります。
一方で、大学院博士前期課程、さらに後期課程へと進学を希望していても、経済的理由で諦める学生も少なからず存在します。上記大型プログラムでは学生への経済的支援も積極的に行ってきましたが、リーディングプログラムは 2019 年度までで国からの支援は終了し、経済的支援を継続するのが困難な状況となっています。新たな卓越大学院プログラムも、採択後4年たつと国からの補助金は半額に現象することとなっており、民間や大学独自の資金を投入していかなければなりません。
世界をリードする博士人材を社会に輩出し、日本社会のイノベーションの起爆剤とするために、本学の大学院生が思う存分、研究や上記プログラムに専念できる環境を整えるために、皆様のご支援を賜りたく、この趣旨にご賛同いただき、格段のご協力を賜りますようお願い申し上げます。
名古屋大学博士課程教育推進機構 機構長
藤巻 朗
基金について
1. 名 称
博士課程人材育成支援事業
2. 目 的
「新たな課題に挑戦する研究力、国際発信力、社会につながる力をバランス良く備え、学術界のみならず、産業界、国際機関等で活躍しうる博士人材」という明確な人材養成像のもとに、全学レベルで専門分野の枠を超えた統合的かつ体系的な博士課程教育のカリキュラム、プログラムと教育実施方法、質保証の方策等を設計するとともに、優秀な博士課程人材を確保し、修学を支援するための資金環境の整備を目的とします。
*基金は以下の使途からご指定いただけます。
・博士課程人材育成支援全般(キャリア教育・融合研究の推進・グローバルな視点の涵養)
・卓越大学院GTR基金(トランスフォーマティブ化学生命融合研究大学院プログラム)
https://www.itbm.nagoya-u.ac.jp/gtr/company/about/
(GTR 基金リーフレット)
https://www.itbm.nagoya-u.ac.jp/gtr/uploads/b7fed458bd0d7d0a792a89b5389cb798293623ce.pdf
・卓越大学院DII(未来エレクトロニクス創成加速 DII 協働大学院プログラム)
https://www.dii.engg.nagoya-u.ac.jp/
・卓越大学院TMI(ライフスタイル革命のための超学際移動イノベーション人材養成学位プログラム)
https://www.tmi.mirai.nagoya-u.ac.jp/
3. 期 間
随時受け付けます。
4. ご協力をお願いしたい金額
1 口 1,000 円
(原則として 10 口以上といたしますが、口数にかかわらず受け付けます。)
5. お申し込み方法
以下のいずれかの方法によりお申し込みいただけます。
いずれの場合も「特定基金」→「博士課程人材育成支援事業」→(「博士課程人材育成支援全般」「卓越大学院GTR基金」「卓越大学院DII」「卓越大学院TMI」のうちから1つ)をご指定願います。
◆ 銀行・郵便局での振込用紙による方法
下記のお問い合わせ先まで電話又は E メールにてご連絡下さい。専用の振込用紙を送付させていただきます。
◆ クレジットカードによる方法
ご利用いただけるカードは、VISA、MasterCard 等です。
名古屋大学基金のHP(http://www.nagoya-u.ac.jp/extra/kikin/)からお申し込みください。
◆ インターネットバンキング・ATM・コンビニ決済による方法
名古屋大学基金のHP(http://www.nagoya-u.ac.jp/extra/kikin/)からお申し込みください。
6. 寄附金に対する税制上の優遇措置
税制上の優遇措置があります。
名古屋大学基金のHP(https://kikin.nagoya-u.ac.jp/honoring/exemption)をご覧くださ
い
7. ご寄附をいただいた方への特典
名古屋大学基金の寄附者顕彰(感謝状、芳名録、銘板等)に加え、感謝の意を込めて以下の特典を提供いたします。
(博士課程教育推進機構)
・ 全ての寄附者
博士課程教育推進機構ホームページに氏名と寄附額を掲載(希望者する方のみ)
・ 30 万円以上の寄附者
博士課程教育推進機構が主催する行事への参加または招待
(卓越大学院GTR基金)
・ ご寄附をいただいた方々
卓越大学院プログラム「トランスフォーマティブ化学生命融合研究大学院プログラム(GTR)」
ホームページにご芳名及び寄附額等を掲載させていただきます。(希望されない方は除きます。)
・ 10 万円以上の寄附をいただいた方々
上記に加え、ご寄附された年度に開催します GTR 主催の行事(成果報告会やセミナーなど)にご招待いたします。
8.お問い合わせ先
(基金全体)
名古屋大学基金事務局
〒464-8601 名古屋市千種区不老町
TEL:052-789-4993 E-mail:kikin@t.mail.nagoya-u.ac.jp
(博士課程教育推進機構)
名古屋大学博士課程教育推進機構事務室(基金担当)
〒464-8602 名古屋市千種区不老町
TEL:052-789-5265 E-mail:nu-hakase@adm.nagoya-u.ac.jp
https://dec.nagoya-u.ac.jp/
(卓越大学院GTR基金)
名古屋大学卓越大学院プログラム GTR学生支援室
〒464-8602 名古屋市千種区不老町 理学部B館217室
TEL:052-789-2954 E-Mail: gtr@itbm.nagoya-u.ac.jp
https://www.itbm.nagoya-u.ac.jp/gtr/
(卓越大学院DII)
名古屋大学卓越大学院プログラム DII
https://www.dii.engg.nagoya-u.ac.jp/contact/
(卓越大学院TMI)
名古屋大学卓越大学院プログラム TMI推進室
〒464-8601 名古屋市千種区不老町 NIC館608
TEL:052-788-6114 E-mail:tmi@mirai.nagoya-u.ac.jp
https://www.tmi.mirai.nagoya-u.ac.jp/