大学院は、深い学識と卓越した能力をもち、大学院修了後、研究職や専門職に就き、社会に貢献できる専門家を育成することを目的にしています。現代の専門家は、決して自分一人で仕事をするわけではありません。彼らは、専門、性別、世代、文化、宗教、国家の違いを越えて、異なる分野の専門家や人々のネットワークの中で仕事をしています。そのため、専門家が、グローバルにその力を発揮するには、自分の専門領域の深い学識と卓越した能力に加えて、関係者との協働ネットワークを創造発展させる能力が不可欠です。名古屋大学は、この能力を「PhDスキル」と呼んでいます。

PhDスキルは、大学院生が多様な専門家や人々と広く交流し、協働する中で培われます。大学院共通カリキュラムは、専門領域を超え、内外の専門家や人々と交流し協働できる実践の場を創造することを目指しています。名古屋大学は、13の大学院の専門的な教育研究と13の大学院の学生が交流するPhDスキル鍛錬の場を連動させることによって、協働ネットワークの中でリーダーシップを発揮できる研究職や専門職を育てたいと考えています。

PhDスキル

名古屋大学博士課程教育推進機構では、以下のように「PhDスキル」をまとめています。

たとえば、卓越した研究を遂行するためには、さまざまな角度から研究分野を見て分析する力、異なる分野の研究者と協働する力などが必要となるでしょう。また、専門的知識・スキルを実社会に役立てるためには、潜在的な問題を発見し解決策を提案する力、現場の人たちのニーズを聞き取る力などが重要となります。

自身の目標に合わせて、「どのスキルを伸ばすべきか」、「どのようなアクションを起こせば良いか」を考えるヒントとして、活用してください。

思考Thinking

他分野・他文化を理解したり、
問題を的確に分析できる

分析Analyzing

批判的に考える能力
数理的に物事を分析する能力

解決Problem-Solving

問題を発見し解決する能力
新しいアイディアを提案する力

表現Articulating

論理的な文章を書く力
聞き手に合わせた説明をする力

コミュニケーションCommunication

自分の価値観と異なる人々と意思疎通する力
他者と協力して物事を遂行する能力

リーダーシップLeadership

リーダーとして他者を牽引する力
プロジェクトを進めるためのマネジメント力

キャリア構築Career Development

将来の目標を設定する力
将来の目標を達成するために行動を起こす力

自己調整Self-Management

倫理的な行動をおこす力
心身の健康を自分で調整する力

理解Understanding

専門分野以外の幅広い教養
自分の研究と社会とのつながりについての理解

提案Proposal

新たな解決策を創出したり、
自身のアイディアをわかりやすく人に伝えられる

自律Integrity

学術研究者または高度職業人としての
自己実現に向けて、
自己管理やキャリア形成ができる

協働Collaboration

語学力の獲得のみならず、
分野や文化の多様な人々と円滑なコミュニケーションをとったり、
リーダーとしてチームを牽引することができる

PhDスキルの具体例

分析
  • 批判的に考える能力
  • 数理的に物事を分析する能力
理解
  • 専門分野以外の幅広い教養
  • 自分の研究と社会とのつながりについての理解
解決
  • 問題を発見し解決する能力
  • 新しいアイディアを提案する力
表現
  • 論理的な文章を書く力
  • 聞き手に合わせた説明をする力
自己調整
  • 倫理的な行動をおこす力
  • 心身の健康を自分で調整する力
キャリア構築
  • 将来の目標を設定する力
  • 将来の目標を達成するために行動を起こす力
コミュニケーション
  • 自分の価値観と異なる人々と意思疎通する力
  • 他者と協力して物事を遂行する能力
リーダーシップ
  • リーダーとして他者を牽引する力
  • プロジェクトを進めるためのマネジメント力