ご都合がよろしければ是非ご参加ください。
登録をされた方には、当日参加用のURLが自動配信されます。
<発表について>
◎韓 青原 さん
名古屋大学大学院・ 工学研究科・D3
発表タイトル:メタバースへの窓口:AR/VR向け高集積MicroLED技術
紹介文:VR・AR機器などメタバース関連分野の拡大により、高性能・小型ディスプレイの需要が高まっている。従来は液晶や有機ELが主流であるが、高効率・高耐久な窒化インジウムガリウム (InGaN) 系Micro LEDが近年注目されている。しかし、この技術は発色に必要な赤・緑・青の三原色のチップを別々に配置する必要があるため、製造が複雑で高コストとなる。
本研究では、格子ひずみを緩和しインジウムの取り込みを促進する数百nmスケールのnanoplatelet構造を用いて、赤色発光を実現し三原色をInGaN系で統一した。さらに削り込み深さ調整により発光色を制御し、三原色を一枚のチップ上に集約できる可能性を示した。
以上の研究成果により、異種材料を組み合わせた個別チップ配置を回避でき、プロセス簡略化などを通じ大幅な製造コスト削減が期待される。
◎浅井まりほさん
名古屋大学大学院・ 環境学研究科・D3
発表タイトル:気候変動に関する「ネットゼロ」政策はどのようにできあがっているのか ー言説に注目して政策ができあがる文脈を紐解くー
紹介文:気候変動対策のため、温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「ネットゼロ」政策は、世界各地で急速に広がっています。一見どの国・地域でも同じ内容に見えますが、実際には国ごとの政治や制度、地理的条件、社会情勢などによって、その成り立ちや意味合いは異なります。本研究の目的は、政策を「当たり前のもの」として受け止めるのではなく、その背景や文脈を理解することで、より建設的な議論や政策づくりに生かせる視点を提供することです。本発表では、日本政府が2020年10月に表明したネットゼロ宣言を事例に、政策形成における「言語表現」の役割、つまり「言説」に注目して分析した結果をご紹介いたします。