【2024年度】博士課程推進機構
海外研修を通した大学院生の研究能力とPhDスキル強化プログラム
(JASSO海外留学支援制度(協定派遣))募集を開始します。
1. 趣旨
名古屋大学は、大学院を改革して、高度な専門教育だけでなく、専門家として国内外で活躍するための汎用的能力( PhDスキルと呼称)も育成する場とする取組を進めています。博士課程教育推進機構(博士機構)は、リーディング大学院プログラム等の経験から、海外研修が大学院生の研究能力だけでなく、PhDスキルをも高める契機になると確信し、大学院生、及び大学院進学を希望する3年生以上の学部生を対象とする事前準備を重視する海外研修プログラムを実施します。
本プログラムは,独立行政法人日本学生支援機構「海外留学支援制度(協定派遣)」利用を前提とし、名古屋大学により実施されるものです。「3.派遣学生の資格・要件」を満たさない場合は、本プログラムに参加はできません。
2. プログラム内容
本プログラムでは、研修志望者がみずから用意した留学、インターンシップ、独自調査、海外ラボ体験、ポスドク等の研修計画を博士機構がその成熟度を確認したうえ、連携先とタイアップして、志望者の研修実施を継続的に支援します。
主に事前、事後を含む3つのコンポーネントより構成されます。
- [研修前]
派遣学生は、日本語と英語の研修計画書、social letter作成、資金計画、研修先・国情調査、執筆・発表を含む語学訓練、危機管理、研修先とのnetworking等の事前研修を受講します。博士機構は、個別相談を含む多様な研修機会を提供します。
- [研修中]
派遣学生自ら立てた研修計画に沿って取り組みます。博士機構は、SNSなどによる研修状況のモニタリング、online相談などによる支援を個別の必要性に応じて実施します。
- [研修後]派遣学生は、研修を振り返り、研修成果をまとめあげ博士機構へ提出するとともに、自らの研究能力とPhDスキル強化について振り返り今後に繋げる契機とします。博士機構は、研修完了報告書の提出とともに口頭報告の機会を設けます。
3. 派遣学生の資格・要件
本プログラムに申請できる者は、次の(1)~(14) のすべてに該当する者とします。
(1) 本プログラムの趣旨に鑑み、自らに必要とされる研究能力やPhDスキルについて認識し、それらを伸ばすための海外における研修計画を自ら作成し、先方間との調整を行うことができる者
(2) 在籍条件
留学開始時点において名古屋大学大学院博士課程に在籍している者もしくは、大学院進学を希望する名古屋大学学士課程3年次以上に在籍している者
(3) 日本国籍を有する者又は日本への永住が許可されている者(特別永住者を含む)
(4) 2024年4月から2025年3月までの間に留学を開始し、連続して8日以上1年以内の間留学する者
※移動のみの期間は含みません。
※渡航期間及び渡航の可否については、本学の活動指針及び新型コロナウイルス感染症リスク管理対策本部の最新の「新型コロナウイルス感染症流行下における海外渡航について」によります。
(5) 名古屋大学との協定校に留学する者
(6) 計画書に記載された留学先機関が受入を許可する者
(7) 受入先との連絡・調整や研修にあたり必要な語学力を有する者
英語の場合、TOEFL iBT60点を目安とする。
(8) 指導教員または所属プログラムが推薦し、留学に関する手続きに協力が得られる者
(9) 経済的理由により、自費のみでの留学が困難な者
(10) 本プログラムで実施する事前・事後研修に参加するもの
(11) 名古屋大学における学業成績が優秀で人物等に優れており、かつ、次に定める方法で求められる、名古屋大学における選考時の前年度の成績評価係数が2.30以上(3.00満点)である者
成績評価係数 | ||||||
6段階評価 | A+ | A | B | C | C- | F |
成績評価ポイント | 3 | 3 | 2 | 1 | 1 | 0 |
上記は、2022年4月以降入学者に適用し、令和元年度以前に入学した学生は、5段階評価により評価係数を算出する(下表参照)。
成績評価係数 | |||||
5段階評価 | S | A | B | C | F |
成績評価ポイント | 3 | 3 | 2 | 1 | 0 |
<計算式>
(評価ポイント3の単位数×3) + (評価ポイント2の単位数×2) + (評価ポイント1の単位数×1) + (評価ポイント0の単位数×0)
総登録単位数
(12) 留学終了後、名古屋大学に戻り学業を継続し、学位を取得する者
(13) 留学のために本制度以外の奨学金等(渡航にかかる費用及び返済が必要な貸与型奨学金や学資ローンは含まれない)を受ける場合、当該奨学金等の支給月額(複数の団体等から受ける場合は合計金額の月額換算額)が本制度による奨学金月額を超えない者
※ほかの奨学金等を受給している、あるいは受給予定である場合は、必ず事前に申し出ること
(14) 留学に必要な査証を確実に取得し得る者
4. 支援の内容
本制度に採用された学生には、以下の奨学金が支給されます。
(1) 奨学金月額
派遣先の国・地域によって奨学金月額は異なります。
国・地域ごとの詳細は、別紙1「国・地域コード表」をご確認ください。
地域区分 | 奨学金月額 |
指定都市 | 10万円 |
甲 | 8万円 |
乙 | 7万円 |
丙 | 6万円 |
※地域区分は、派遣先大学等の所在地(都市)により決まります。キャンパスが複数存在する場合には、実際に学生が留学するキャンパスの所在地(都市)が該当地域となります。
※本制度における指定都市は、原則留学先大学等の住所表記に指定都市が含まれる場合に限ります。ニューヨーク市は、クイーンズ、スタテン島、ブルックリン、ブロンクス、マンハッタンの5区です。
※同一の留学内で異なる奨学金月額の地域に留学する場合は、留学の全期間にわたり、最初に留学する地域の奨学金月額が一律に適用されます。
(2) 渡航支援金(家計基準)16万円
渡航支援金(派遣期間)13万円
※一定の家計基準又は登録時に一定期間以上の派遣を予定している場合が対象です。
※事前登録申請を行う事で、渡航支援金に限り、渡航前に支給できます。
5. 支給期間
採用学生に対し、奨学金を12ヵ月(12回)以内で支給します。
支給回数については、支給決定時にご連絡します。
6. 採用予定人数
2024年度の採用予定人数の上限は25名です。
7. 申請内容
(1) 申請フォームへの入力
(2) 研修計画書
(3) 指導教員所見(計画書)
(4) 利用条件の確認リスト兼回答書
8. 申請手続き
「7.申請内容」について、以下の申請用ページから申請を行ってください。
申請ページはこちら
・募集要項
・研修計画書(和文)
・研修計画書(英文)
・指導教員所見(計画書)(和文)
・指導教員所見(計画書)(英文)
・利用条件の確認リスト兼回答書
9. 選考スケジュール
時期 | 申請・通知元 | 申請・通知先 | 内容 | 備考 |
海外渡航6か月前の前月25日(土日祝日の場合は直前の営業日)までの提出が望ましい |
学生 | 博士課程教育推進機構 |
「7.申請内容」の申請 |
研修計画書に指導教員又は所属プログラムの承認を得ること |
(海外渡航6か月前の前月25日までに書類を提出した場合)申請の翌月20日まで |
博士課程教育推進機構 | 学生 | 内定者の決定・通知 |
|
審査結果通知後すみやかに | 学生 | 学生交流課 | JASSO登録のための必要書類の提出 | 内定者に学生交流課から提出書類の案内をします。 |
JASSO登録内容承認後すみやかに(遅くとも留学開始前月までに) | 学生交流課 | 学生 | 合格者の正式決定・奨学金受給手続きの案内 |
10. 結果通知
申請時に登録したメールアドレス宛に、博士課程教育推進機構から審査結果の通知、審査通過者には学生交流課からJASSOに奨学金登録のための必要書類の案内をします。JASSOに登録したデータがJASSOの承認後に本プログラムへの採択結果を通知します。
※本募集要項の「3. 派遣学生の資格・要件」~「10. 結果通知」の詳細及び事務手続きは、2024年度JASSO海外留学支援制度(協定派遣)募集要項及び同事務手続きの手引きに拠るものとします。
11. その他
名古屋大学海外留学室においても各種海外派遣プログラムを実施しています。主に以下のような取扱いとなっていますが、本プログラムと海外留学室実施の短期研修の組み合わせなどの場合は、双方へその旨申し出てください。
学部生 | 大学院生 | |
単位取得(※)や授業・セミナー受講を目的とする留学 |
海外留学室 | 海外留学室 |
単位取得を目的としない留学 (ラボ滞在・インターンシップ・調査等) |
博士課程教育推進機構 |
博士課程教育推進機構 |
・名古屋大学海外留学室で実施するプログラム
詳細はこちらからご確認ください。
URL:http://ieec.iee.nagoya-u.ac.jp/ja/abroad/program/index.html
「博士課程教育推進機構のJASSO海外留学支援制度」に関するお問い合わせ先
【プログラムに関すること】
博士課程教育推進機構 E-mail:nu-hakase@t.mail.nagoya-u.ac.jp
【奨学金の支給に関すること】
学生交流課 E-mail:exchange@t.mail.nagoya-u.ac.jp