提供プログラム
Program
「名古屋大学融合フロンティアフェローシップ事業」及び「東海国立大学機構融合フロンティア次世代研究事業」では、産業界・国際舞台で組織を牽引できる博士人材をあらゆる面に輩出するため、分野共通の様々なプログラム・機会を提供しています。
博士人材としてPhDスキルの育成
大学院は、深い学識と卓越した能力をもち、大学院修了後、研究職や専門職に就き、社会に貢献できる専門家を育成することを目的にしています。現代の専門家は、決して自分一人で仕事をするわけではありません。
彼らは、専門、性別、世代、文化、宗教、国家の違いを越えて、異なる分野の専門家や人々のネットワークの中で仕事をしています。そのため、専門家が、グローバルにその力を発揮するには、自分の専門領域の深い学識と卓越した能力に加えて、関係者との協働ネットワークを創造発展させる能力が不可欠です。
名古屋大学は、この能力を「PhDスキル」と呼んでいます。
このPhDスキルを向上させるため、以下のような授業、プログラムを提供しています。
授業・プログラム例
- プロフェッショナル・リテラシー(大学院共通科目)
- 大学院生必携のスキルの基本や、忙しい大学院生活におけるPhDスキルの訓練方法のコツを伝授。オンデマンド形式で、空き時間に自分のペースで受講することができます。
- 異文化コラボレーションスキル演習Ⅰ・Ⅱ(大学院共通科目)
- 自身の専門性を生かして社会で活躍する、もしくは社会課題を解決するような研究プロジェクトを実行するには、異分野の専門家とともに協働する力が必須です。実際に異分野の学生とチームを組んでプロジェクト提案とその実行を行い、実践形式で異分野コラボレーションスキルを磨けます。
- 体験型講義:エンプロイアビリティ(大学院共通科目)
- 多様な国籍、学年、分野、多彩なキャリアプランを持った学生とともに、キャンパスから出て、社会を見て、五感で状況を感じ取り、課題をチームで考えて、課題解決するためのアイディアを創出します。プロジェクトを動かす経験や、社会課題や市場を考えていくことの必要性を体感する講義です。
- Professional Development Workshop
- 講義とグループでのアクティビティを通じて、PhDスキルのトレーニングを行います。具体的には、プレゼンテーション、チームワーク、セルフディベロップメント、コラボレーションなどのスキルを育成します。
- 情報リテラシー
- 新しい価値の創造や学術の発展と社会課題の解決のために必要な数理・データ科学の基礎を学びます。
国際性、英語力の涵養
博士課程を修了した人材が、グローバルに活躍するための基礎を博士課程在籍中より身につけられるよう様々な支援を行います。
- IELTSやTOEFLiBTの受験
- 国際学会発表など海外での研究活動を促進するための海外渡航費支援
- 各種語学研修の開催
- 英語アカデミックスキル向上のためのプログラム 意見交換の場において、主体的なコミュニケーション力や意見を促すことが出来る力をつけるための英語でのディスカッションを中心としたトレーニングプログラムです。
- 効果的な英語電子メールの書き方セミナー 海外の研究者とのネットワーク構築が必要な海外で研究調査やインターンにおいて、受け入れ先の専門家の関心を引き、読み手に強く訴えることのできる効果的な電子メールを書くための基本的な技能を学ぶセミナーです。
- 英語論文執筆セミナー 読み手を意識した論文の構成や、戦略的なデータの提示方法など論文執筆の基礎を学ぶセミナーです。
- 留学生のための日本語力・日本文化理解向上セミナー 留学生は、高度外国人材または母国との友好の架け橋としての活躍が期待されています。国際的に活躍する人材になるため、留学生が日本語力を向上させたり、日本独自の文化に触れ、理解するためのセミナーです。
融合研究促進
融合研究を促進するため、自身の研究を非専門分野の学生、教員に発表する機会の提供、自身の専門外の分野の研究者の話を聞き、ディスカッションをする機会の提供を積極的に行っています。
プログラム例
- 融合フロンティア博士人材交流会
- 博士人材同士の研究発表を通じて、様々な分野の研究と自分の専門との接点を見つけ、融合研究の可能性を探す場を提供しています。
- 体験型ワークショップ・研究交流
- キャンパスから出て、異分野の学生とともにビジネス体感ワークショップをしたり、研究発表をしたりして、研究の発展やキャリアパス形成のための各種能力を培います。
- 3分で自身の研究動画を作成
「WakuWaku フロンティア―学生から見た名大研究-」 - 研究の背景、研究の意義と現状、研究が進むとどんなことが起きるか(波及効果)を盛り込んで、学生の視点から自身の研究室等を紹介する動画を作成します。動画作成のための研修も行い、今後のキャリアに必要な発信力も高めていきます。
- 5 min Research Communication Lunch
- 大学院生や若手研究者が自身の研究を紹介し、様々な分野の参加者と質疑応答やディスカッションを楽しみます。また、自分の研究を「専門分野以外の人」に「短時間」で「興味深く」説明するためのコツも学ぶことができます。
- 100人論文
- 様々な分野の研究者が自身の研究について紹介し、参加者はその内容に自由にコメントをつけることができます。部局を超えた研究者の交流を生み出し、連携のきっかけを目的としたオンライン研究交流イベントです。
- 異分野学生間交流支援
- SNSを活用しフェロー・リサーチャー間の交流をします。名古屋大学のフェロー・リサーチャーのほか、本事業に関係する教職員及び岐阜大学所属のリサーチャーも参加しています。
キャリア支援
博士課程修了後のキャリア構築にあたって様々な選択肢を広げられるための支援をしています。アカデミックポジション、産業界、起業など、多様なキャリア形成のためのメニューを提供しています。
- キャリアガイダンス・
個々の学生とのキャリアカウンセリング - セミナー(就職前研修、スキル研修、業界別研修)の開催
- 企業情報の提供
具体的な内容
- 企業と博士人材の交流会
- 博士人材に注目している企業数十社と直接交流する機会です。多種多様な企業の業務や研究内容、企業が博士人材に求めることや期待することなどを理解する場です。また、“自分ができることや自分がやりたいことを伝え、ディスカッションできる場”でもあります。
- メンター交流
- リーディング大学院プログラムなどこれまで本学で行った各種の博士人材リーダー育成プログラムの修了生など、比較的若いメンターをロールモデルとして、フェローとリサーチャーがキャリア形成の考え方を相談し検討する機会です。
- 博士のキャリアパスウェビナー
- リーディング大学院プログラムなどこれまで本学で行った各種の博士人材リーダー育成プログラムの修了生など、比較的若いメンターをロールモデルとして、フェローとリサーチャーがキャリア形成の考え方を相談し検討する機会です。